実質的に問題ない状態
吃音やあがり症などのメンタル系のコンプレックスを抱えている人は、症状がスッキリと消えて無くなって欲しいと願います。当然のことだと思います。
ただ、薬を飲んで頭痛がすっかり治まるのとは異なり、吃音やあがり症の改善の仕方はピタッと治まるわけではありません。
例えば、アナウンサー・司会者の小倉智昭さんは子供のころから吃音に悩んできたそうです。その仕事ぶりを見る限りどもっているようなところは見られませんが、実はいまでも治っていないそうです。ある程度の改善はしたのかもしれませんが、実質的に問題ない程度にうまく吃音をコントロールするできているんではないでしょうか。
こうしたコンプレックスは完全に症状を消し去ろうとこだわるよりも、ふだんの生活や仕事に大きな支障が無いレベルにコントロールできればOKだと思った方が、むしろ症状は改善するようです。
このあたりが難しいところなんですが、コンプレックスについて意識しない方が症状は出なくなるのです。眠れないときに「眠らなければいけない」と考えれば考えるほど眠れなくなるのと同様です。
吃音、あがり症、強迫性障害などは、実質的に問題ない状態になれば良しと考えましょう。