認識の強化と体の症状
吃音やあがり症など、「嫌だな」「恥ずかしいな」という症状を解消する上で立ちはだかるのが、「認識の強化」というものです。
例えば吃音なら、人と話すときに、「どもらないように喋りたい」とか「どもったら恥ずかしい」と意識します。
実は、この意識自体が「私はどもる」という暗示をかけてしまうのです。「どもらないように」と考えることで、ますますどもってしまい、さらに「私はどもる」という暗示をかけてしまいます。
つまり、「どもらないように」と思うことが却って吃音を悪化させるわけで、マイナスのスパイラルにはまってしまいます。
むしろ、「どもっても構わない」と割り切れれば、吃音改善のきっかけをつかめるのですが、そう簡単にできるものではありませんよね。
だから、専用の吃音改善プログラムがあるのです。
このあたりの事情は、あがり症や神経性の胃腸炎などでも同じです。「~になったら嫌だな」と思うことが、その症状を誘発している事って、多いんですね。